破損トラブルについて
引越しもスムーズに事が済めばいいのですが、さまざまなトラブルの可能性があります。
荷物が多いから、時間がないからと引っ越し業者を利用する方も多いと思いますが、業者を利用する際にもトラブルは発生してしまいます。
では、引っ越しの多くあるトラブルのひとつ「破損」についてご紹介しましょう。
テレビは破損が多いようです
破損の中でも多いのは、テレビです。
最近は、液晶テレビが主流となっています。
この液晶テレビは、ブラウン管のテレビと比べると割れやすくなっています。
そのため、引っ越しの際にひびが入ってしまったなどのトラブルがあります。
このテレビの破損に関しては、引っ越し業者が注意を怠ったということを証明できなくては、損害賠償の責任が発生しません。
そのため、訪問見積りなどの際に、万が一破損が起きた場合にはどうなるのか確認しておいた方が良いでしょう。
ドラム式洗濯機の破損が増えてきています
また、最近増えてきているドラム式の洗濯機にもトラブルがあります。
こちらも、破損事故が増えています。
ドラム式の洗濯機には、輸送専用のネジを装着して運ぶ必要があります。
しかし、このネジを利用せずに運び出し、振動によりドラム部分が破損してしまうというトラブルが増えています。
ドラム式の洗濯機を利用しているという方は、見積りの際にこの旨を引越し業者に伝えるようにしましょう。
できれば、この固定部品となるネジを取り寄せておいた方が無難かもしれません。
搬送している最中にも、固定されているかどうか確認した方が安全でしょう。
このように、引っ越し業者で荷物を運んでもらっても、破損などの可能性はありますので、見積りの際などに、万が一の時の対応など確認しておきましょう。
引っ越し業者とのトラブル対応
大きな物から小さな物まで、たくさんの荷物を運ぶことになる転居作業。
日本では狭小住宅が多いこともあって、大型の家具や家電を小さな出入り口から搬入出するのも大変です。
引っ越し業者では、細心の注意を払って荷物に傷をつけないように作業を進めていきます。
作業中にスタッフが荷物に傷をつけてしまえば、補償問題に発展しかねないからです。
実際、どんなに気のいい人でも、自分の生活用品に傷をつけられたらショックでしょう。
クレームに発展することもあり、業者では事故がないように徹底した注意をしているのです。
それでも荷物が破損するトラブルが起こってしまった場合、荷物の所有者はどのように対応すればよいのでしょうか。
事故が起こったとき、現場のスタッフでは判断しきれないことがあります。
そんなときは、業者の見積もり担当者や業者のクレーム担当などに連絡するのが適切です。
慣れている現場スタッフになると、傷を発見したその場で元からの傷ではないことを持ち主に確認して、すぐさま代替品を調達してくれることもあります。
家電など、同じ型の新品を用意してくれることもあり、業者のイメージアップになりますね。
ただし、通常は、会社に連絡をして対応してもらうのが基本の流れです。
作業完了後3ヶ月以内に通知しないと補償を受けられないとする引っ越し業者も多いため、契約のときにあらかじめ確認しておくことが大切です。
元から傷があったなかったという水かけ論に発展させないためにも、十分に気をつけておきましょう。